想い出の風景2。
ラララ~♪。
ルルル~♪。
人生のレコード盤は、今も回り続けてるよ。
微かな、悲し気なノイズとともに・・・。
魔法のアンプから、ある一部の風景が流れる・・・。
それは当時、私がどーしても欲しかったもの。
タイトル
「ツインファミコンっていうんだゼ!」。
要するに、「ファミリーコンピューター」と「ディスクシステム」が一体型になったゲーム機。
当時珍しかった、「AV出力端子(モノクロのみ)」を搭載。
接続端子は、ABの2つ。B端子は・・・。秘密ですw。
コントローラーは、初代ファミコンと一緒です。(デザインは全然違うけどネw)。
もちろん、2コンのマイクもあります。
これで「たけしの挑戦状」や、「バンゲリングベイ」も大丈夫!。
(何のことか分からないヤングピーポー?は、おとーさんかおかーさんに聞いてネw)。
・・・・・・・・・・。
当時ツインファミコンを持っていたのは、ある一部の富裕層のボッチャンぐらいでした。
何故ならツインファミコン本体が、かなりの高額だったんですが、それ以上に
「AV入出力端子付きのテレビ」なんて、一般小市民が簡単に買えるテレビではなかったのです・・・。
私の家のテレビも、もちろん例外ではなく「グルグルチャンネル式テレビ?」だったのです・・・。
(何のことか分からないヤングペアレンツ?は、おじーちゃんかおばーちゃんに聞いてネw)。
・・・・・・・。
当時、昭和61年。(1986年)。
12月・・・。
猛烈に寒い冬でした・・・。
・・・・・・・。
それから30数年後。
ついに、ついについについについについにッッッ!・・。
手に入れたんだ!!・・・。
「ツインファミコン」・・・。を・・・。
社会人になった私が、この「ツインファミコン」を買うのはとても簡単なことでした。
しかもヤフオクで、たったの2000円ちょっとでww。
(もちろん完動品ですw)。
でもなぜか、寂しい・・・・。
あれだけ憧れていた、夢のゲーム機だったのに・・・。
それはまるで、私が好きだった「かわいいあの娘」が、年老いて朽ち果てていくように・・・。
そして誰にも見向きもされず、一人寂しく土に還るんだ・・・。
時代が進むにつれ、テクノロジーは急速に発達し、私たちの生活は便利により快適になった。
それは大変喜ばしいこと。
でもネ・・・。
それと引き換えに、その進化の過程で、
私たちは大事な「何か」をなくしていったんだろう・・・。
・。
・・。
・・・。
ルルル~・・・。
ラララ~・・・。
人生のレコード盤は、今も回り続けている。
あの日なくしてしまった、大事な「何か」を教えてほしい・・・。
高層マンションの最上階から見る景色は、どこまでもスカイブルーなのに・・・。
ーーー終わりーーー。